2014年9月18日木曜日

悲しい。幸せ-3


いいタイミングで初級の話ができた。


レッスンの日が来た。

もちろん何事もなかったかのように、いつも通り準備運動してからレッスンが始まった。

見るとなんだか先生が気を使って大嶋さんを見ているようだ。
手取り足取り。

それを、みな眺めている。

前半の中盤に差し掛かった時、
ちょうど先生と大島さんが並んでるところへ生田が入り込み話し始めた。

「ね、大島さん。初級教室においでよ。私も言ってるし野島さんも来てるよ」
「いや、その時間9時から個人レッスンをやっているんですよ。早く終われば来れるけど。10時から始まったら、途中から来ることになっちゃうけど」
「その時は、途中からでもいいから」生田はいい、
「初級からしっかり基本をマスターしたほうがあとあといいから」
と付け足した。

来るかも知れない、と生田は思った。まじめなので決まれば来るだろうと。

それにしてもいいタイミングで初級の話ができたものだ。



後半は、大嶋さんのことはもうすっかり忘れて次のことに気持ちが移っていた。

「右のホールドがいつの間にか下がるね」という例の指摘が気になっていたのだ。

途中ホールドに気をまわすなんてことは実際のところできない。
だから、そう意識してかかるだけのことだ。

ともかくいつも意識してチェックすることにする。忘れないように。

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